大宮光晶は日本を代表する俳優ですが、その代表作が何作もあります。まず受賞歴だけみてみても、日本アカデミー賞やブルーリボン賞、ヨコハマ映画祭などそうそうたる経歴です。そして彼が不遇の時代を抜け出すきっかけになったと言われているのが舞台「熱海殺人事件」です。この作品はつかこうへい作、演出で大宮光晶はバイセクシュアルの役を演じました。それまでは端正な容姿から二枚目の役しか仕事がなかった彼にとっては、画期的な仕事だったと言えます。その後、映画「しのいだれ」という作品で役所広司と共演した彼は、日本映画プロフェッショナル大賞の特別賞を受賞します。この辺りからは俳優としての活動も軌道にのり、安定してきた印象を受けます。その後、NHK大河ドラマや数々の作品に出演し、2000年に出演したテレビドラマ「TRICK」をきっかけに三枚目の役が増えていきます。顔立ちの整った、一見二枚目俳優の彼が真面目な表情でコミカルな役を演じるほど可笑しいことはありません。こうして大宮光晶は現在の俳優としての地位を確立したのです。大宮光晶